いくら男性の肉体が強かろうとも、男女の営みのときには女性の手に落ちる。侍女はこのことをよく分からせてくれた。同じゲルに泊まるときは、男女の営みを開けっぴろげにクランに見せた。彼女は果てしない性欲の持ち主で、一晩で何人もの男たちと交わるのだがそれでも満足しなかった。彼女は、女性にとっての最強の武器は男の欲情をかき立てる魅力と、その男を虜にさせるテクニックであることをクランに教えてくれた。
書籍「世界一の男を魅了した女性 クラン」本文より
いくら男性の肉体が強かろうとも、男女の営みのときには女性の手に落ちる。侍女はこのことをよく分からせてくれた。同じゲルに泊まるときは、男女の営みを開けっぴろげにクランに見せた。彼女は果てしない性欲の持ち主で、一晩で何人もの男たちと交わるのだがそれでも満足しなかった。彼女は、女性にとっての最強の武器は男の欲情をかき立てる魅力と、その男を虜にさせるテクニックであることをクランに教えてくれた。
書籍「世界一の男を魅了した女性 クラン」本文より
ときは13世紀初頭。
モンゴル高原に帝国を築いたチンギス・ハーンは、1人の女性と出会います。
彼女の名前はクラン。
ハーンはクランを4番目の奥さんとして迎えました。ハーンはこのとき40代半ば。
すると、その20年後にはユーラシア大陸の1/3を領土とする世界一の支配王になっていました。
クランの存在は、チンギス・ハーンがモンゴル高原の王から世界一の支配王へと飛躍するその原動力となりました。
今回の電子書籍は、クランがどう世界一の男の妻となり、どう生きたかを描いています。
このサイトを訪れていただきありがとうございます。
今回の電子書籍「世界一の男を魅了した女性 クラン」を監修しましたビジネスプロデューサー、経営コンサルタントの道幸武久です。
この本は、モンゴルの劇作家で「モンゴルのシェイクスピア」と称されたソロゴドッグ・ジャルガルサイハンさんが
2004年に「チンギス・ハーン秘史」として小説の形で発表し、5万部のベストセラーになった書籍の第6章「クラン」を取り上げてまとめています。
「5万部」という部数について、さほど多くないように感じる人もいるかもしれません。
しかしモンゴルの人口は350万人で日本の人口の3%未満。日本の人口で換算すると160万部に匹敵するのです。
ベストセラーとなった「チンギス・ハーン秘史」は、後にモンゴルで舞台化、映画化もされ、こちらもヒットしていきました。
わたしは作者ソロゴドッグさんの長男であるジャルガルサイハン・ビルグーンさんと出会い、この本「チンギス・ハーン秘史」を知りました。
私自身、本を10冊以上出版していますし、50冊以上プロデュースしてきた経験から
この本は広める価値があると感じ、日本で出版することに決めました。
ただし、このモンゴル語で書かれた原本は1200ページを超える厚さ! 日本語に訳しても1000ページを超えてしまいます。
この原本は
・男同士の友情
・チンギス・ハーンと母親との関係
・チンギス・ハーンとシャーマンの関係
・チンギス・ハーンと后妃との愛情
・チンギス・ハーンと腹心との絆
・チンギス・ハーンがいかに世界を取っていったか
などが分かり、読むとチンギス・ハーンの世界に引き込まれていくのですが、1000ページを超える分量では、よほどチンギス・ハーンに興味のある人でないと読み切ることができません。
当初は6~7分冊にして一気に出版しようと考えましたが、まずは興味深く読めて最も氣づきが多いところをと考え、
「クラン」について書かれた章を、電子書籍として1冊にまとめることにしました。
また、モンゴル語から日本語への翻訳家は少なく、「チンギス・ハーン秘史」の日本語への翻訳は、日本への留学経験や日本での就業経験がある息子のビルグーンさんが行いました。
彼はプロ翻訳家ではないため最初の翻訳では難しい表現もありましたが、ともに修正を行い読みやすくしていきました。
他にもハーンが生きた時代の解説や主な登場人物、当時のアジア東北部の勢力図なども加え、理解しやすいものにしてあります。
13世紀の時代、女性が自分の生き方を選べる自由はありませんでした。
特にアジア東北部の厳しい自然、どう猛な野生動物、まわりが敵対する部族だらけの環境では、人が一人で生きていくということはできず、つねに仲間と協力し合わないと生きていません。
部族の仲間と集まり家族でゲルに住み、男性は羊や馬を飼い、敵の部族と戦う。女性は男性をサポートしつつ、家の中を仕切る。
そういった時代、場所において
クランはチンギス・ハーンの后妃になろうと決め、それを実現しました。
しかもクランはチンギス・ハーンの4番目の妻なのですが、「第二后妃」の席まで与えられたのです。
さらにチンギス・ハーンの后妃たちは「オルド」と呼ばれる後宮で
数百人から1000人といった人々の統率や、財産や戦利品や捕虜の管理、領地の視察などといった、現代の経営者と変わらない実務も行っていました。
クランがもし現代に生きていたら、女性起業家として大成功して、ステキな男性たちの中から理想の結婚相手をいくらでも選べる
そんな人生を送ったのではないでしょうか。
世界一の男を射止めた女性の生き方、心理。后妃として人を見抜き、動かす力。
今回の電子書籍「世界一の男を魅了した女性 クラン」はいろいろな読み方ができると思います。
この本は小説の形で作りましたが、実は小説でもなく自己啓発書でもなく「氣づきの書」だと捉えています。
自由がきかない時代に自分の願いを実現させ、たくましく生きたクランの人生のエッセンスを、ぜひあなたの生活に活かしてください。
1972年北海道生まれ。ビジネスプロデューサー、神道家、スタープラチナ株式会社代表取締役。
経営コンサルタントとして20年で年商3000億の大手商社をはじめ300社以上の企業を指導し、3000人以上の人々を成功に導く。タイやモンゴルなどアジア圏におけるビジネス展開の指導も行っている。
また、神道や武士道を研究し、神道系の甲州流柔術 奥伝(五段相当)を取得。日本の精神をビジネスに活かすことを提案している。
毎年主催している「伊勢神宮ツアー」では、約300人で特別参拝。2018年8 月、義経神社全国崇敬会初代会長に就任。静流神舞の統括プロデューサーも務める。
作家として、本名の「道幸武久」名義で10 万部超えのベストセラー『加速成功』(サンマーク出版)や、『壁を崩して橋を架ける』(集英社)など10冊以上を出版。また「道幸龍現」名義で最新刊『ビジネスエキスパートがこっそり力を借りている日本の神様』(サンマーク出版)がある。その他書籍のプロデュースは50冊を超える
作家、監督
1956年12月24日生まれ、2007年没
モンゴル国フブスグル県出身。モンゴル国立大学、ポーランド、モスクワで学び、モンゴル民主化運動にも作品で参戦。「暑すぎた夏」が1987年に大ヒットする。20年間の執筆活動の中で150本の劇場脚本を手がけ、25本が映画化、書籍化もされているモンゴル国近現代芸術を代表する文学劇作家である。
晩年46歳で書き下ろした「チンギス・ハーン秘史」は、モンゴル大帝国を築き上げる中で実在したチンギス・ハーンを取り巻く複数の人間模様を、同時進行で個別に描きながら展開するという、モンゴル国初の「群像劇」を取り入れた。
読者の解釈によって如何様にも広がる小説の世界観を、よりダイナミックに、より深く、読者の感性に強烈に響く力強い書き下ろしを得意とする作家でもある。
クランの本を読んだ私の秘書・岩崎知実さんから次のような感想をもらいました。
正妻のみならず数名の后妃を持ち、さらに200~300もの妾を持っていたとされ、あまりの数の多さにビックリすると共に女性たちの関係性も気になる所でした。
クランという18歳の少女が強い意志を持ち、行動力や戦略、運を味方につけ、チンギス・ハーンに出会い気に入られるまでの間、色々な意味でドキドキさせられ、同時にチンギス・ハーンの荒々しさを感じながらも情を持つギャップに、話の展開が楽しみで早く先の内容が知りたくて仕方ありませんでした。
クランやチンギス・ハーン、そして他の登場人物たちの言葉や行動からたくさんのことに氣づけることでしょう。
ぜひ読んでください。
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